
野幌森林公園は札幌市、北広島市、江別市にまたがる2000haを超える公園です。大都市圏に隣接する平地山林ですが開拓前の姿もとどめていて、北海道の自然休養林として親しまれています。
明治の野幌地域開拓の水源として、林内に瑞穂の池や大沢の池など5つの池が作られ農業を支えていました。池は今も残っていて、周辺を含めてカモやアオサギ、カワセミやキセキレイなど多くの鳥たちの繁殖地となっています。
林内を歩くと天然記念物のクマゲラをはじめ、フクロウやシジュウカラ、ヤマガラなど沢山の野鳥が姿を見せてくれます。春から夏にかけて木々や野草の花が咲き誇り、秋の紅葉に冬の雪景色まで一年中楽しめます。エゾユキウサギにエゾリスやネズミ、鹿やキツネ、タヌキなども生息しています。冬期間は林内に動物たちの足跡が見られ野生の生きるエネルギーを感じることが出来ます。
公園には遊歩道の入り口が5カ所ありますが今回は大沢口から「ふれあいコース」を歩き、「自然ふれあい交流館」の横を抜けて、北海道百年記念塔跡地を経由するコースです。開けた林縁部を500mほど進み、モズの鳴き声を聞きながら分岐を左折して林内に入ります。木立の中に入るとすぐにウグイスが歓迎してくれましたが木の葉が茂り、姿は見えません。ノラニンジンの白い花やタンポポモドキの黄色い花を見ながら道を下っていくと森の中の濃い緑に元気が湧いてきます。コクワやブドウのツルが絡まる深い沢筋を歩いていると夏でも冷たい空気感が伝わって来ます。沢沿いの緩い下り坂を進み、埋蔵文化センターへの分岐を過ぎて左折し、階段状の急坂を登ると明るい草原の記念塔跡地に出ます。ノビタキの元気のサエズリを聞きながら歩いていると紫色のガガイモの花が輝いていて気持ちが和みます。



2023年まで高く聳えていた記念塔の姿はありませんが山々の稜線を遠くに望みながら草原を回り、北海道博物館手前から瑞穂連絡線に入ります。自然林の大木が茂る森に入ると整備された散策路が続いています。ノブキにヤブハギ、ダイコンソウにキンミズヒキなどの小さな花々が咲いています。シマエナガやアカゲラの声を聴きながら森林浴を楽しみ、トンボやヒョウモンチョウの舞う瑞穂連絡線を通って大沢口まで4kmほどのコースです。木漏れ日の中、木々たちの発するフィトンチッドをたくさん浴びて心身共に元気になる自然散策コースです。
野幌森林公園は大木の茂る自然林の中に池や小川があり、草原を含めて様々な動植物に出会えて、一年を通して楽しむことができます。木々の葉が落ちた冬の季節は鳥やモモンガの姿も見やすくなります。ぜひ森の動植物たちに会いに来てください。
