Challenge Sports「スキューバ・ダイビングに行こう」

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真夏の太陽が戻ってきた。
10日間続いた寒さと豪雨が去って、まぶしい太陽と夏の暑さが帰ってきた。快晴で海には波もない、遠くで発電用の白い風車がゆっくりと回り、トンビが頭上で輪を描いている。ダイビング日和とはこんな日を言うのかもしれない。

今回のチャレンジャーは東京都連盟の渡辺良治君、プロボクサーをめざしてトレーニングに励む青年だ。

0811diving02まず着なれないウェットスーツをつけるのにひと苦労、ホースで水を中に入れて「冷たーい!」と叫びながら、そのたびにズルッと着ていく。

マスク、フィンをつけて、腰の深さの海でスキンダイビング(素潜り)の基本を学び、次に水深5mの場所へ移動して、水底へ向かって潜ってみる。

3mほど潜れたので素潜りは成功、浮力が強いウェットスーツでこれだけ潜れたら言うことなし。

ただ「耳抜き」がうまくできず、「耳が痛い」と言う。水圧で耳の鼓膜が押されるので、鼻の内側から空気を送って、内外の圧力差をなくすのが「耳抜き」だ。何度かトライして「右は抜けるけど、左がうまく抜けないときもある」とコツをちょっとつかんだところで午前の部は終了。

午後はタンクを背中につけて、ロープを頼りに水深5mへ潜行し、20分間のダイビングを楽しんだ。「最初は背中のタンクが揺れるのでバランスをとるのと、耳抜きに必死で、ほかの事は考えられなかった」そうだ。

0811diving03インストラクターの斎上さんによると、「中間あたりでは魚を見る余裕もでき、指差したりしていた」と言う。

見た魚は、青くてきれいなソラスズメダイ、カワハギ、ネンブツダイなど、ほかにアオリイカの卵やコモンウミウシも見た。

「後半は酔ったような感じだった。ボクシングで耳の下を打たれるとフラフラになるんだけど、こんな感じかな? スパーリングは痛いだけで、ダウンしないからフラフラになったことないけど。」

緊張が解けたのと疲労のため、帰りの電車の中はずっと眠り通しだった。夢の中に魚はでてきただろうか、それとも宮川ビーチの穏やかな海と緑濃い景色が浮かんだのだろうか。

今回ご協力いただいたところ

Diving Services Center「J.LUNA」
三浦半島ビギナー専門店として、品川から1時間半と日帰りで楽しめる三浦・宮川湾の海をご紹介。
 「一日海遊び体験ダイビングコース」
予約・問い合わせは
TEL:046-882-4534 http://www.j-luna.jp

「スポーツのひろば」2008年11月号より
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